前回の続きです。

今回の展示、タイトルになぜか「九州・琉球」がくっついてます。

この展示を機に実施された調査による成果なのだそうです。
で、そのほとんどが初公開とのこと。

ここに至るまでにはいろいろご苦労があったことと思いますが、私個人としては思いがけないものが見られてよかったなーと思いました。


では、印象に残ったものについて、またまた箇条書きでいってみます。

画像はぶろぐるぽにエントリーすることで博物館から提供していただいたものです。



四葉 その1 四葉  文殊菩薩騎獅子像および四侍者立像

宮崎・大光寺のもの。
宮崎にこういうお寺があって、こういう像があるなんて知りませんでした。

獅子を引いている従者のポーズに既視感がありましたよ。
パッと思ったのは室生寺の十二神将。
こんな感じだったような???



とにかく、素晴らしいと思いました。

びっくりでした。よかったです。



四葉 その2 四葉  白衣観音菩薩坐像

熊本・玉泉寺のもの。

とても優美。
中国の明時代のモノだそうです。(台座は日本製とのこと。)



後ろ姿を撮った写真もありました。


(背中に「石叟」の銘有り。)



四葉 その3 四葉  群馬図屏風

大分・自性寺のもの。
馬好きじゃなくても、こういう絵はいいなって思います。



なんだか郎世寧の「百駿図」を思い出しましたよ。




四葉 その4 四葉  厳有院(徳川家綱)位牌

長崎・普門寺のもの。
位牌を見せ物に持って来ちゃいかんでしょーーーっと思いましたが、徳川家綱の位牌がなんでまた平戸のお寺に??



※大村藩に、徳川家光以下歴代将軍を祀る天台宗の寺があったそうです。
明治時代に廃寺になったとかで、そこから流れてきたものでしょうか?(←テキトーですから。)



四葉 その5 四葉  仏教王国 琉球

背後にある白黒写真が焼失前の姿を教えてくれるのですが、なんだか切なかったです。
当時の伽藍が今も残っていたらなと思うと。
(もちろん、伽藍だけでなくすべてのことに言えるのですが。)
 ↓



真ん中の拓本が「円覚禅寺記」。左下に見えているのは鬼瓦です。
 ↓

第二尚氏の菩提寺円覚寺って、鎌倉の円覚寺を模して建立されたんだそうですね。
冊封使をもてなしたりもしていたそうで、迎賓館みたいな役目もあったのでしょうか。


聯「山花開似錦」
「山」「花」が文字通りの意味だとすると、普通「錦」にたとえられるのは秋の紅葉なんだけど、花になっているのが南国ならではだなーと思いました。
(イヤ、やっぱり「山」は寺院で、仏教が盛んなことをいったもの?)

もう一方の聯にはなんと書かれていたのでしょうね。残ってないのかな。
 ↓



仁王像が印象的でしたが、ほかにもたくさんありました。
はるばる海を越えてよくおいで下さいました。
 ↓


尚氏琉球の仏教は、土地の気候や風土に根ざしたものだったんですね。そして明との関係。

今回の展示で、少しだけですが、そのことが具体的に見えた気がしました。




四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉四葉

九州のこと、沖縄のこと、これからもこういう独自調査と発表を是非お願いしたいと思います。

楽しみにしています!love





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| Museum::九州国立博物館 |2010年1月31日({XT_LOG_JDAY})| comments (0) |
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