九州国立博物館で開催中の特別展に行きました。
今回はイベントに参加しての夜間鑑賞です。
夜の博物館はこんな感じでした。普段と違う様子が珍しいですね。
電気がついていないあじっぱ。
↓
エスカレーター付近。真っ暗。
↓
そして阿修羅展。
思ったよりシンプルでした。
メインはかつての西金堂。
光明皇后の夢見た情景を一緒に追体験するような、そんな世界観が前面に出ていたように思います。そして、幾たびも危機にあった興福寺の歴史と再建される中金堂への想い。
といった感じでしょうか。
では、印象に残ったものについて感想です。
(画像は九州国立博物館から提供していただいたもので、会場は撮影禁止です。また、ぶろぐるぽに於いて使用を認められているものですのでご注意下さいね。)
その1 中金堂鎮壇具
明治7年発見のものは東京国立博物館にありますが、明治17年と平成発見のものは興福寺所蔵。(平成の発掘で見つかったときのニュース、覚えています。これだったんですねー。)
金・銀・水晶・琥珀・ガラス、中にはこんなものも?というのもあって(スプーンなど)、見ていて飽きませんでした。豪華でした。
そしてその豪華さと共に感じたのは、氏寺創建に賭ける不比等の意気込みと藤原氏の権勢。
もちろん仏教への深い思いもあったでしょうけれど、この鎮壇具をみると、それだけではないものを感じてしまいました。
平成の中金堂再建に当たって、これらを模したものが埋められたそうですが、現代の鎮壇具の1000年後はどうなっているのでしょうね。
その2 華原磬(かげんけい)
まるで「*猶如盛日輪」「*有一婆羅門」を見事に具現化しているような演出!
とても綺麗でした。
赤い輪は、磬の音の広がりというか余韻をも表しているようで。
実際の音はというと、妙幢菩薩が夢に見た大金鼓に倣ったにしては、響きは今ひとつのような???(←音声ガイドで聞くことが出来ます。)
サヌカイトのような音を期待していたのですが、普通に金属の鉦でした。名前は磬でも銅製ですものね。(金鼓部分は鎌倉時代の補作だそうです。)
*こちらのサイトにあった「金光明最勝王經卷第二夢見懴悔品第四」より引用させていただきました。
その3 八部衆と十大弟子
この十大弟子は日本人の顔立ちをしています。
インドの方が、どこでどうフィルターがかかってこうなるのか。そこが不思議。
その4 運慶作 釈迦如来像頭部
何か生々しくて、阿修羅像より印象に残りました。
治承4年の兵火より再興した、西金堂の本尊の頭部だそうです。
(平氏の南都焼き討ちの時ですね。)
周りにあるのは光背に配置されていた飛天とのこと。
まだこの頃は、これだけのものを再建する力があったんですね。
歴史の時間に、奈良仏師が東大寺や興福寺の再建に貢献したと習いましたが、つまりこういう事だったのかと納得です。
その5 4コマ漫画
阿修羅像をめぐるストーリーをわかりやすく描いたイラストがありました。
面白かったのは、四角柱の四つの面に一コマずつ配置されていて、ぐるっと一回りして読むようになっていたこと。わざわざ柱の後ろに回りこまないと読めないようになってるんです。すっごく、読みにくかったー。(笑)
これって、阿修羅像を「正面→右→左→正面」と見ることに因んでいたのでしょうか。
面白い趣向でした。
ナイトミュージアム、とっても楽しかったです!!
阿修羅展、また行きますよ!
今回はイベントに参加しての夜間鑑賞です。
夜の博物館はこんな感じでした。普段と違う様子が珍しいですね。
電気がついていないあじっぱ。
↓
エスカレーター付近。真っ暗。
↓
そして阿修羅展。
思ったよりシンプルでした。
メインはかつての西金堂。
光明皇后の夢見た情景を一緒に追体験するような、そんな世界観が前面に出ていたように思います。そして、幾たびも危機にあった興福寺の歴史と再建される中金堂への想い。
といった感じでしょうか。
では、印象に残ったものについて感想です。
(画像は九州国立博物館から提供していただいたもので、会場は撮影禁止です。また、ぶろぐるぽに於いて使用を認められているものですのでご注意下さいね。)
その1 中金堂鎮壇具
明治7年発見のものは東京国立博物館にありますが、明治17年と平成発見のものは興福寺所蔵。(平成の発掘で見つかったときのニュース、覚えています。これだったんですねー。)
金・銀・水晶・琥珀・ガラス、中にはこんなものも?というのもあって(スプーンなど)、見ていて飽きませんでした。豪華でした。
そしてその豪華さと共に感じたのは、氏寺創建に賭ける不比等の意気込みと藤原氏の権勢。
もちろん仏教への深い思いもあったでしょうけれど、この鎮壇具をみると、それだけではないものを感じてしまいました。
平成の中金堂再建に当たって、これらを模したものが埋められたそうですが、現代の鎮壇具の1000年後はどうなっているのでしょうね。
その2 華原磬(かげんけい)
まるで「*猶如盛日輪」「*有一婆羅門」を見事に具現化しているような演出!
とても綺麗でした。
赤い輪は、磬の音の広がりというか余韻をも表しているようで。
実際の音はというと、妙幢菩薩が夢に見た大金鼓に倣ったにしては、響きは今ひとつのような???(←音声ガイドで聞くことが出来ます。)
サヌカイトのような音を期待していたのですが、普通に金属の鉦でした。名前は磬でも銅製ですものね。(金鼓部分は鎌倉時代の補作だそうです。)
*こちらのサイトにあった「金光明最勝王經卷第二夢見懴悔品第四」より引用させていただきました。
その3 八部衆と十大弟子
この十大弟子は日本人の顔立ちをしています。
インドの方が、どこでどうフィルターがかかってこうなるのか。そこが不思議。
その4 運慶作 釈迦如来像頭部
何か生々しくて、阿修羅像より印象に残りました。
治承4年の兵火より再興した、西金堂の本尊の頭部だそうです。
(平氏の南都焼き討ちの時ですね。)
周りにあるのは光背に配置されていた飛天とのこと。
まだこの頃は、これだけのものを再建する力があったんですね。
歴史の時間に、奈良仏師が東大寺や興福寺の再建に貢献したと習いましたが、つまりこういう事だったのかと納得です。
その5 4コマ漫画
阿修羅像をめぐるストーリーをわかりやすく描いたイラストがありました。
面白かったのは、四角柱の四つの面に一コマずつ配置されていて、ぐるっと一回りして読むようになっていたこと。わざわざ柱の後ろに回りこまないと読めないようになってるんです。すっごく、読みにくかったー。(笑)
これって、阿修羅像を「正面→右→左→正面」と見ることに因んでいたのでしょうか。
面白い趣向でした。
ナイトミュージアム、とっても楽しかったです!!
阿修羅展、また行きますよ!
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| Museum::九州国立博物館 |2009年7月22日({XT_LOG_JDAY})| comments (0) |
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