九博の契丹展、見てきました。

見たかったもの&意外なものに出会えて、満足です。

いつものように、箇条書きで感想書いていきます。 
展示室内の画像は、ぶろぐるぽにエントリーすることで博物館から提供していただいたものです。
(画像はクリックすると拡大します。)




  その1 銀製白玉の馬具

白玉の飾りのついた頭絡・胸帯・鞍飾・尻懸がきれいでした。(特に頭絡) (*´∀`*)ポワワ

アクロバティックな鞍はサスガ!でしたし、障泥もステキでした。

こちらは鞍飾&尻懸の画像。実物のほうが数倍優美でした。
  ↓



全体が分かる説明パネル。
  ↓



  その2 彩色木棺  

今回のお目当て、修復完了したての彩色木棺。 
  ↓


初期の雰囲気を伝える木棺だそうです。
陳国公主や章聖皇太后関連のものとは違って見えます。なんとなくですけれど。たくさんの風鐸に心引かれました。音を聞いてみたい。。。

正面からの画像です。
  ↓


須弥壇みたいだし。勾欄?もあるし。何でしょうこの既視感は。


 
 その3 青磁輪花碗  

いやびっくり。
  ↓
  

美しいです。それしか言えません。
こういう青磁も愛でていたんですね。広い交流と見識の高い文化があったのがわかります。


  その4  鳳凰文冠  

冠の上にいらっしゃる神様のお顔がほんわかしていて印象に残りました。
 ↓


まるで円空仏のような微笑みです。

この微笑みに通じるレリーフもありましたよ。
 ↓


奏楽や近侍の様子を描いたものでした。これ、結構気に入ったかも。



   その5 耶律羽之  

女性用の副葬品が続く中、「あら、この辺の展示品は硬派だな。」と思う場所がありました。
ちょっと毛色が違ってたと言うか。

例えば、こんな硯など。
 ↓


それもそのはず、耶律羽之墓の出土品だったのです。
なんてこった。/(^o^)\ 来てたなんて知りませんでしたー。

プリンセス作戦の影に埋もれるじゃないですか、もったいない
と、ひとりごちる私。

思いがけず羽之の副葬品を見ることが出来てびっくりするやら嬉しいやらでした。。


契丹(遼)は「ゴタゴタが多くて辺境の小国になった国」というイメージだったのですが、綺麗にまとめられていてわかりやすかったです。


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さて、話は変わりまして。。。

九博の秋と言えば恒例のトピック展示、「茶の湯を楽しむ」。

この「茶の湯を楽しむ」は、いつもびっくりするような名品がさり気なく展示されていて、なんの予備知識もなく会場に行くと、たまに心臓飛び出ます。

今回は浜松図真形釜でした。

それと、伊賀耳付花生。
伊達政宗自筆書状と共に床の間風にディスプレイされてて、ナイスな演出でした。
(スタッフさんへうげファン?←ちがいますね。)

来年も楽しみにしています。

(「茶の湯を楽しむ」は10/23で終了してます。でも、水墨画の名品展もよかったので、これ
から行かれる方は4階へもGOですぞ。伝牧谿筆の布袋図とかが見られますよ~。11/6ま
でです。)


以上、長々と失礼しました~。m(_ _)m




11/8 追記

この記事のコメントで教えていただいた「作品番号51の花形杯」を見てきました。
ちょっと小ぶりなのであまり目立たないけれど、たしかに優美。
というか、これを推される感性が素適だなーと思いましたよ。

中をのぞくと回遊する二匹の魚が見えるとのことでしたが、
残念!私の身長では一部しか見えませんでした。
上から見る角度からすると、多分、身長が170センチ以上ないと
底が見えないのではないかと思われます。
でも、チラリと見えた、動きのある尾部はなかなかのものでしたよ。

それと、袋中上人を見に4階に行ったら、ダンワラ古墳出土の金銀錯嵌珠竜文鉄鏡
に遭遇!!もちろん帯鈎もありました。
この出土品のこと、もっと知られていいと思っています。



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| Museum::九州国立博物館 |2011年10月24日({XT_LOG_JDAY})| comments (2) |
コメント
このたびのご来館まことにありがとうございました。
契丹展を担当しました市元です。

耶律羽之を取り上げて頂き有り難うございます。
サブタイトルに「3人のプリンセス」とつけた手前、どうしても表に出る機会が少なかったのです。

龍の硯は、硯面を確認しますといわゆる擦痕というものがありまして、
実際に使っていたであろう事が偲ばれます。
耶律羽之はどんな字を書いたのでしょうね。

耶律羽之モノでは、作品番号51の花形杯も見事な作品です。中をのぞくと、2匹の魚が回遊しているのですが、お気づきになられましたでしょうか。なかなか優雅な泳ぎぶりです。
| 九博市元 | EMAIL | URL | 11/10/25 | GRAKjiag |
九博市元さん、ご訪問ありがとうございます。
拙い文にコメントいただきまして恐縮です。

耶律羽之と聞けば飛んでくる方もいらっしゃるような、知る人ぞ知る人物だと思っています。
書物の中だけでなく、生身の人間として確かに存在していたことが実感できました。
花形杯、また見に行けたらよく見てみます。
| 侑子 | EMAIL | URL | 11/10/26 | yX1kHX0k |




  
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